犬関連

絶滅してしまった薩摩犬「ごん太」との思い出

幼少期から自分と犬は不思議な縁があり、人生の要所要所で犬に助けられて

きました。 自分が社会に出て働き始めたころ 会社の寮と祖父の家が

近かったこともあり、頻繁に祖父宅へ出かけていました。     

その頃働いていた職場は今でいうところのブラック企業、超・長時間勤務や無理難題は

当たり前で 心身ともに疲れ果てていました(;´Д`) 

そんな自分が祖父宅を訪れると、いつも ちぎれんばかりに尻尾をふって

迎えてくれていたのが当時、祖父宅で飼っていた犬「ごん太」でした。 

不思議な犬で 自分が落ち込んでいるときは静かに寄り添い、楽しい気分の時は

思いっきりはしゃぎまわり 言葉は全く通じないのに まるでこっちの心の中を

見通しているかのよう('ω')  

親兄弟と話すのも苦手な 超・コミュ障の自分にとって最高の仲間であり

良き理解者でした。 

「ごん太」は犬好きな祖父が 犬つながりの知り合いのつてで薩摩犬保存会の方から

迎え入れた子でした。 

若き日の「ごん太」

後から知ったのですが 薩摩犬は西郷隆盛も大切に飼っていた犬なんだそうです('ω') 

猟犬らしい気質の犬で基本的にはけっこうエキサイティングで激しい性格でした。 

可愛がられるだけの愛玩犬ではなく、鋭い感覚を生かして祖父母宅周りの畑や鶏小屋の

パトロールでも大活躍!  家族の一員として祖父宅周辺の治安を

守ってくれていました♪ オオカミに近い犬種というだけあって 

飼い主の祖父母と自分以外に気を許すことはほとんどなく 

遠くの気配にも俊敏に反応して飼い主を守ろうとする忠犬でした。 

かすかな異常を察知し飼い主を守ろうとする「ごん太」

敵に対しては勇敢でアグレッシブでしたが自分が遊びに行くとそれはもう

大喜びで抱き着いてきました☆  このギャップがまたたまらない(´▽`) 

いちど引っ付いたら離れない甘えっぷり♪ (右が自分)

「ごん太」に会うのが楽しみで 暇さえあれば会いに行っていましたが、

祖父宅から離れた職場で働くことになってからは、

めったに会えなくなってしまいました。 

半年ぶりにバイクで会いに行った時には忘れられていないか心配でしたが 自分の

バイクが見えるずいぶん前から排気音で察知したのか 呼び鳴きの雄たけびが聞こえてきて

嬉しさで泣きそうになりました (;´Д`) 

それから時は立ち、自分は南国へ移り住み最高の「シングル・スローライフ」をモットーに

第2の人生を始めることになり、いろいろと大きな変化の中で

「ごん太」と会えない日々が続きました。 

数年して南国暮らしがおちついてから実家に帰った際 「ごん太」が

亡くなってしまっていたことを知りました(;´Д`)  

2010年頃に喉にできた腫瘍が悪化してご飯を食べられなくなってっしまったそうです。 

ごはんの時間が何よりの楽しみで ぷっくりおなかがチャームポイントだったのに・・・

正直 人生で一番つらいお知らせでした・・・ 現在 自分が愛犬の健康(主に食事)に

自分の食費よりも経費をかけているのは この時の影響も多少あると思います。 

薩摩犬の絶滅の記録が2010年なので最後の世代だったのかもしれません(´Д⊂ヽ 

いつも最高の笑顔で迎えてくれた薩摩犬「ごん太」

あんなにも仲間に忠実で 優しく 恩を忘れない 勇敢な犬種が絶滅してしまったことは

本当に悲しい事ですが、最後に数年間触れ合えたことは最高の思い出になりました。 

自分にとって良き理解者であり 最高の忠犬でした。 

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